#まちがく 2022

レポート「まちがくまつり」開催レポート

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【大盛況!】暮らしの中のわくわくをおすそわけ。「まちがくまつり」開催レポート

2022.11.06

開成山公園に「まちがくまつり」がやってきた!

 

すっきりと晴れた秋空の中、「まちがく」の集大成となる「まちがくまつり」が2022年11月6日(日)に開催されました。

 

まちがくまつりとは?

郡山の暮らしの「わくわく」をぎゅっと。みんなでつくる、街のおまつり。

「まちがくまつり」は、まちがくの本校生と、参加者の皆さんでつくりあげる学校の文化祭のような まちがくオリジナルのイベントです!テーマは、暮らしの中の「わくわく」をおすそわけ。まちがくの本校生が、暮らしの中で見つけたり感じたりしている「わくわく」を食・アート・音楽の3つのテーマに分かれて発表・表現します。

「まちがくまつり」をきっかけに、郡山の街が、暮らしが、より彩りゆたかになっていけたらなと、気持ちを込めて。

 

会場は、開成山公園内の野外音楽堂周辺エリア。朝8時頃から本校生の皆さんが会場に集い、準備や仕込みをスタート。

 

「ふくしまヤタイ」を活用した出店ブース

「ふくしまヤタイ」を活用した出店ブース

もくもくと準備を進めていきます

もくもくと準備を進めていきます

いつものまちがく会場(市役所庁舎内)から飛び出し、外で集まるのは新鮮な気持ち!

いつものまちがく会場(市役所庁舎内)から飛び出し、外で集まるのは新鮮な気持ち!

 

イベント開始前には、「ガラクタ音楽隊」の皆さんが、手づくりの楽器を鳴らしながら公園内を歩きまわって呼びかけ。公園内で遊んでいる親子や、さんぽ中の方々に声をかけながら楽器を鳴らすようすは、おまつりのはじまりを告げるファンファーレのようでした!

 

「まちがくまつり、はじまるよ〜♪」

「まちがくまつり、はじまるよ〜♪」

 

食・音楽・アートをテーマに、本校生が暮らしの中の「わくわく」を表現!

 

当日は6つのグループが、暮らしの中で見つけたり感じたりしている「わくわく」を食・アート・音楽の3つのテーマに分かれて発表・表現。どんな「わくわく」をお届けしていたのか、各グループのようすをお伝えします!

 

知って、味わって、郡山ブランド野菜

 

チーム「まんきちどん」は、郡山ブランド野菜を使った食のコンテンツを企画。郡山ブランド野菜の販売や、野菜たっぷりのポトフ、焼き芋、野菜を使ったパン・おやつの提供など、心がほっと温まるおいしさを、ブースに訪れた方々にお届けしていました。

郡山に住んでいながらも、「郡山ブランド野菜」を手に取ったことがなかったり、中には存在すら知らないという人もいるかもしれません。そんな方々にも、郡山ブランド野菜の魅力を、おいしく知ってもらえるきっかけとなっていたのではないでしょうか。

 

思わず手にとりたくなるような、野菜の見せ方もステキ!

思わず手にとりたくなるような、野菜の見せ方もステキ!

郡山ブランド野菜を使った、やさしい味わいのポトフは来場者の皆さんに大人気!

郡山ブランド野菜を使った、やさしい味わいのポトフは来場者の皆さんに大人気!

パンやおやつも!

パンやおやつも!

チーム「まんきちどん」の皆さん

チーム「まんきちどん」の皆さん

 

「鯉サンド」食べてこらんしょ!

 

「郡山の特産品である”鯉”を、もっと気軽に味わってほしい!」そんな想いから立ち上がったチーム「鯉を紡ぐ委員会」。どうすれば、より手軽に鯉を味わってもらえるのかと考えて、片手で食べられる「鯉サンド」を開発しました。甘辛く仕上げた鯉のパティに、フライドオニオンのパリパリ感がマッチ!商品そのものの珍しさと、まるでお肉を食べているような感覚になる「鯉サンド」は、来場者の方の注目の的でした。ただ味わうだけでなく、鯉食文化について知るパネル展示や、「鯉に恋する郡山プロジェクト」の公式キャラクター「どっ鯉ズ」の缶バッチ配布、顔はめパネルでの記念撮影など、楽しみが盛りだくさんの企画でした。

 

食欲をそそる「鯉バーガー」

食欲をそそる「鯉バーガー」

できたてのバーガーを食べられます!

できたてのバーガーを食べられます!

本校生がブレンドしたオリジナルコーヒーの提供も

本校生がブレンドしたオリジナルコーヒーの提供も

チーム「鯉を紡ぐ委員会」の皆さんと、向かって右には、まちがく学校長の指出さんが!?

チーム「鯉を紡ぐ委員会」の皆さんと、向かって右には、まちがく学校長の指出さんが!?

 

廃材を使って楽器づくり&プチライブ

 

カンカン♪シャカシャカ♪ と楽しげな音を鳴らし、ゆかいな場をつくりあげていたのは、チーム「ガラクタ音楽隊」の皆さん。缶やプラカップ、ペットボトルなどの廃材を使って、楽器をつくるワークショップを行っていました。つくり方は簡単!好きな容器を選び、中にビーズや石を入れて、好きなシールを貼って容器にフタをするだけ。子どもたちに大人気の企画で、親子一緒に楽器づくりを楽しむ姿がたくさん見られました。

 

太鼓のような楽器もつくれる!

太鼓のような楽器もつくれる!

ワークショップでは、楽器づくりを楽しむ親子の姿がいっぱい!

ワークショップでは、楽器づくりを楽しむ親子の姿がいっぱい!

本校生の皆さんによるプチライブも♪

本校生の皆さんによるプチライブも♪

「ガラクタ音楽隊」の皆さん

「ガラクタ音楽隊」の皆さん

 

 

わくわくが響きわたる「まち楽フェス」

 

音楽を通して「まちがくまつり」を「わくわく」にあふれる場へ!そこで企画したのが「まち楽(がく)フェス」。音を奏でてくれたのは、チーム「WK2(ワクワク)リベンジャーズ」の皆さんです。木やペットボトルを使った楽器づくりワークショップにくわえ、メンバー自ら楽器を手に、ライブを開催!開成山公園内にある野外音楽堂を舞台に、一人ひとりがパフォーマンスを披露しました。中には音楽未経験者もいて、まちがくまつり本番にむけて空き時間を見つけては、みんなで集まって練習したり、個人練習を重ねたりしたそうです。当日は通りすがりの人や、音楽堂の座席・芝生スペースでお茶を飲みながら観ていた人たちの手拍子もくわわって、出演者と来場者がひとつになって会場を盛り上げていました。

 

「どんな音が鳴るの!?」と、興味を持つ来場者の方の姿も

「どんな音が鳴るの!?」と、興味を持つ来場者の方の姿も

サックスの艶やかな音が会場いっぱいに響きわたります

サックスの艶やかな音が会場いっぱいに響きわたります

バックミュージックに合わせ、カホンでリズミカルに音を鳴らします

バックミュージックに合わせ、カホンでリズミカルに音を鳴らします

口や喉を使って音を出す「ヒューマンビートボックス」を披露

口や喉を使って音を出す「ヒューマンビートボックス」を披露

グランドピアノの豊かなメロディーが印象的でした

グランドピアノの豊かなメロディーが印象的でした

 

 

親子で楽しむ!落ち葉のおめんづくり

 

自然ゆたかな開成山公園の環境を活かして、自然由来の素材でつくる「おめんづくり」を企画した「チームどんぐり」の皆さん。どんぐりや落ち葉をひろい集め、紙皿に飾りつけながらオリジナルのおめんをつくります。実は、まちがくまつりに向けた「まちがく」のワークショップの時間で、おめんの試作を重ねていました。その成果が実り、親子で訪れた来場者の方と一緒に、ワークショップを楽しむ姿が印象的でした。当日、ブース前には大きな落ち葉のプールが登場!触るとカシャカシャと音が鳴って、そこで遊ぶ子どもたちの笑い声が飛び交っていました。

 

動物モチーフのおめんがかわいい!

動物モチーフのおめんがかわいい!

子どもが遊べる落ち葉プールも用意

子どもが遊べる落ち葉プールも用意

どんなおめんができるかな…?

どんなおめんができるかな…?

「チームどんぐり」の皆さん

「チームどんぐり」の皆さん

 

赤べこが神輿に変身!?「べこみこし」をつくろう!

 

「まちがくまつり」に、昔なつかしい縁日ブースが登場!輪なげや射的を楽しめて、景品には駄菓子をプレゼント。その隣では、新聞紙に包まれた大きな赤べこモチーフの御神輿づくり。「まつりと言えば、神輿でしょ!」と企画を立ち上げたのは、チーム「べこみこし」の皆さん。待ち列ができるほどの人気っぷりで、多くの親子が遊びに訪れていました。子どもたちと一緒に、折り紙やカラーモールで「べこみこし」を飾りつけて、最後は神輿を担いで会場内を練り歩く!その様子は、後ほどお伝えしますね。

 

縁日ムードを盛り上げる紅白の飾りつけがかわいい!

縁日ムードを盛り上げる紅白の飾りつけがかわいい!

親子に大人気の射的

親子に大人気の射的

訪れた親子と一緒に「べこみこし」をカラフルに飾ります♪

訪れた親子と一緒に「べこみこし」をカラフルに飾ります♪

チーム「べこみこし」の皆さん

チーム「べこみこし」の皆さん

 

今注目の「サーキュラー・エコノミー」について考えよう!まちのあれこれ談話室

 

お昼の時間には、野外音楽堂を舞台に、スペシャルゲストによる「まちのあれこれ談話室」が開催。BARのような雰囲気が漂うセットの中、「まちがく」の学校長であり、未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』の編集長である指出一正さんと、「サーキュラー・エコノミー」の研究と情報発信を行っている「Circular Initiatives&Partners」代表の安居昭博さんによる対談が繰り広げられました。

 

サーキュラー・エコノミーって何?

今まで廃棄されてきたものをすべて「資源」として活用していく循環型の仕組み。環境と利益を両立するための考え方であり、現在世界でも注目されている。

 

「SDGsの先をゆく言葉が、サーキュラー・エコノミーではないでしょうか」と、指出学校長。

「SDGsは持続可能な開発目標であるのに対して、サーキュラー・エコノミーはそのための手段です」と安居さんは話します。

このレポートでは、安居さんが教えてくれた「サーキュラー・エコノミーを手軽に実践できる方法」をお伝えします。

 

・なるべく地元でとれた野菜や食べものを手にとることで、地域の資源循環をうながす

・生ごみをコンポストとして再利用する

・ショッピングをする時に、SDGsやサーキュラー・エコノミーの考え方にそって開発された商品を手にとってみる

 

家庭菜園をされている方にとっては、コンポストは便利かもしれません。コンポストはちょっとハードルが高いなと思う方は、スーパーで買い物をする時に地元産の食材を選んでみたり、環境に配慮された商品を手にとったりすることも、サーキュラー・エコノミーを手軽に生活に取り入れる工夫の一つだそうですよ。

 

指出さんと安居さんがバーのソファ席に腰かけ、トークを展開。

指出さんと安居さんがバーのソファ席に腰かけ、トークを展開。

「祖父母の家が郡山にあって、幼い時は郡山に遊びに来ていたんです」と安居さん。

「祖父母の家が郡山にあって、幼い時は郡山に遊びに来ていたんです」と安居さん。

「僕は釣りが大好きなんですが、1970年〜80年代製の釣り道具をずっと使っているんです。それもサーキュラー・エコノミーの一つなんでしょうかね」と指出学校長。

「僕は釣りが大好きなんですが、1970年〜80年代製の釣り道具をずっと使っているんです。それもサーキュラー・エコノミーの一つなんでしょうかね」と指出学校長。

安居さん(左)と、指出学校長(右)

安居さん(左)と、指出学校長(右)

 

本校生と来場者の皆さんでつくりあげた、郡山のあたらしい景色。

 

「まちがくまつり」が開催されたのは、15時まで。開成山公園で遊んだり散歩されている方がふらっと立ち寄ってくださったり、「まちがくまつり」を目当てに足を運んでくださった方がいたりと、たくさんの方でにぎわった時間でした。

 

 

 

おまつりのフィナーレには、チーム「べこみこし」の皆さんと、来場者の皆さんでつくり上げたカラフルな「べこみこし」が会場内をパレード!

 

「わっしょーい!」と声を張り上げながら、場内を練り歩きます。

「わっしょーい!」と声を張り上げながら、場内を練り歩きます。

子どもたちが手綱を引いて、一緒に歩く姿も。

子どもたちが手綱を引いて、一緒に歩く姿も。

 

そして郡山の空が夕焼けに染まるころ、「まちがくまつり」が幕を閉じました。7月に「まちがく」が開校して以来、企画や準備を重ねてきた本校生の皆さん、おつかれさまでした。「まちがく」を通して出合い、企画を練り、想いをかたちにした本校生の皆さんの姿や表情は、この日の空のようにとても晴れ晴れとしていて、「やり切った」自信に満ちあふれているようでした。

 

指出学校長から激励の言葉をいただきました

指出学校長から激励の言葉をいただきました

 

 

「まちがく」、そして「まちがくまつり」は参加して終わりではなく、むしろ「はじまり」の場だと思います。まさに「まちがくまつり」では、本校生の皆さんと来場者の皆さんでつくりあげた「郡山のあたらしい日常・景色」が広がっていました。

 

その中心にあるのは、「まちがくまつり」を企画し、かたちにした本校生の皆さんの「わくわく」だと思うのです。その「わくわく」が人に伝わって、「にぎわい」が生まれ、街の「景色」が生まれていく。

 

そんなことを感じさせてくれる、心ゆたかな秋の1日でした。

 

最後になりましたが、「まちがくまつり」に足を運んでくださった来場者の皆さん、「まちがくまつり」開催にあたってご協力いただいた関係者の皆さま、温かく見守ってくださった地域住民の皆さま、本当にありがとうございました!