#まちがく 2022

レポート1時限目

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まちづくりは田んぼづくりとよく似ている?
マイプロジェクトの始め方と仲間づくり

2022.07.09 殿塚 建吾さん(講師)

60名を超える本校生とともに、まちがく2022がスタート!

 

今年で3期目となる、こおりやま街の学校(通称:まちがく)。10代から60代までの幅広い本校生の皆さんが郡山市役所に集まり、まちがく2022がスタートしました!中には、昨年も参加してくださったリピーターの方もいらっしゃいましたね。

 

開校式では、3期連続、学校長を務めている指出一正さんが「まちがくを思いっきり楽しんでください!」と激励。

 

 

その後、セミナー1時限目が開講しました。講師は、omusubi不動産の代表を務める殿塚建吾さん。テーマは「まちづくりは田んぼづくりとよく似ている?マイプロジェクトの始め方と仲間づくり」です。

 

 

omusubi不動産は、「organic(有機的な食べもの、素材、人のつながり)」「old(古くて懐かしいもの)」「originality(十人十色、変人歓迎、個性の尊重)」「ourselves(できるだけ、自分たち自身で)」この4つの「o」をむすぶローカルデベロッパーとして活動されています。

 

その特徴は、「DIY可能賃貸」を多く手がけていること。空き家になっている団地などをomusubi不動産がサブリースし、DIY可能な物件として賃貸しています。空き家と使い手をむすぶ媒介役となり、空き家を通して地域循環を生んでいます。

 

 

特に、クリエイターやアーティストの方々が、アトリエや工房などに利活用されるケースが多いそう。そんなomusubi不動産を切り盛りする殿塚さんがおすすめする、マイプロジェクトの始め方。それは…

 

1.偏愛を原動力にすること

2.好きなこと×得意なことを組み合わせること

3.最初はダサくても、小さくていいから、やってみること

 

やってみたいことがあるけど、きっかけがつかめない…そんな人はぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

 

 

チームの仲を深めるワークショップ

 

お昼休憩をはさみ、午後はワークショップの時間。昨年、まちがくの講師を務めた柴田大輔さんが、同じくコミュニティビルダーとして活躍している奥様の柴田あかねさんと一緒に全カリキュラムにわたって伴奏支援を担当します。

 

今回のテーマは、チームをつくり、仲良くなること!

「音楽・アート・食」3つのカテゴリでチームを分けて、ワークショップを行いました。

 

 

「音楽・アート・食、それぞれ思いつくこと」を付箋に書き出し、チームで意見を出し合います。

 

 

 

「はじめまして」の人が多いなか、ワークを進めるうちに笑顔が増え、会話がはずんでいる様子が印象的でした。

 

 

 

本校生の声

 

この日、参加してみてどんなことを感じたのか、本校生の方にインタビューしました。

 

大塚 久 さん

 

ふだんは、郡山市内で小学校の先生をしています。また任意団体を立ち上げて、子どもたちと体操をする活動も行っています。まちがくに参加した理由は、郡山のために何かしたい、若い人たちと交流して、いろんな考え方にふれたいと思ったから。わたしも空き家に興味があり、自分たちの活動に生かせないかと考えていたので、今日のお話は参考になりました。今後のまちがくも、楽しみです!

 

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講師プロフィール

【講師】

殿塚 建吾さん

omusubi不動産代表

1984年生/千葉県松戸市出身。2014年4月に独立し、おこめをつくる不動産屋「omusubi不動産」を設立。築60年の社宅をリノベーションした「せんぱく工舎」など多くのシェアアトリエを運営。空き家をDIY可能物件として扱い管理戸数は日本一。2018年より松戸市、アルス・エレクトロニカとの共同で国際アートフェス「科学と芸術の丘」を開催。2020年4月より下北沢BONUS TRACKに参画し、2号店を出店。田んぼをきっかけにした入居者との暮らしづくりに取り組んでいる。

omusubi不動産