#まちがく 2022

レポート5時限目

scroll

プロジェクト成功の為の
最終確認とポイントを整理しよう!

2022.10.22 柴田大輔さん(講師)

はじまりは、ワクワクと、自己実現。

7月に開校した「まちがく」も、はやいもので今回で5時限目。これで最後となるセミナーは、開校当初から伴走支援をしてくださっているコミュニティビルダーの柴田大輔さんが講師を務めました。

 

 

「まちづくり・場づくり・ファンづくり」をベースとし、年間300本にもおよぶイベントを企画運営している「はじまり商店街」。イベントやコミュニティビルディングのプロ集団である柴田さんたちが、いつも大切にしているキーワードを教えてくれました。

それが…

 

・企画

・集客

・儲かるか?

・仲間集め

・ワクワクすること

・自己実現

 

特に「ワクワクすること」「自己実現」の2つを意識されているんだとか。はじまり商店街で企画運営しているイベントの8割は、自主企画ではなくクライアントからの依頼を受けて開催しているそうですが、それでも「ワクワクすること」「自己実現」を大切にしている理由とは…?

 

この先は、まちがくの事務局を担うヘルベチカデザイン株式会社の代表取締役を務める佐藤哲也さんとの対談形式で、トークが繰り広げられました。

 

 

 

さてさて、なぜ「ワクワク」や「自己実現」が大事なのか?柴田さんと佐藤さんのトークを抜粋すると、このようなお話でした。

 

「ただ言われたからやるだけではなく、自分の表現価値があるほうが、やる意味も見出しやすいのでは?」

「みんながワクワクしている風景をみることが、自分(佐藤)にとってのワクワク。まさにまちがくは、僕にとってワクワクする場なんです」

「ワクワクしているから、イベントも継続できる」

「自己実現と地域ってつながっているんじゃない?」

「まちがくは、自己実現の一歩かも」

「まちのためにって考えなくても、自分ができるサイズ感からやりたいことをはじめてみて、結果的にまちのためになっていればいいよね」

「福島・郡山の豊かさを活用しながらできることって何だろう?」

「アウトプットのかたちに正解はない」

 

 

お二人のお話にもあったように、地域とのかかわり方も、やりたいことも、はじめ方も、人それぞれ。正解というものはなく、自分にとって心地いいスタイルを模索し、試しながら、かたちにすればいいのではないかと思います。

 

特に、現代は社会をとりまくスピード感がとてもはやく、何事においてもスピード感を持って成果をあげることが求められがち。

 

「でも、特に”まちづくり”って、すぐかたちになるものではないですよね。常にプレーヤー

側のアクセルはベタ踏みで前進しつつも、時間をかけながらじっくりと地域に定着させること、根付いていくことが、まちにとっては大切だと思います」

 

そんなお話も交わされていました。

 

 

 

いよいよ2週間後にせまった「まちがくまつり」

 

7月にまちがくが開校して以来、本校生のみなさんがコツコツと企画や準備を積み重ねてきた「まちがくまつり」。「まちがくまつり」とは、「暮らしの中のわくわくをおすそわけ」をテーマに、まちがくに参加している本校生が仲間とともに企画をたて、「暮らしの中のわくわく」を表現したり、実践したりする場です。

 

この日は、本校生全員が集まってブラッシュアップできる最後の時間でした。まちがくまつりの開催日は、11月6日(日)。舞台は、郡山市内にある開成山公園です。

 

本番までのこり2週間となったこの日は、各チームの企画内容や進捗状況をシェアするとともに、チーム内で準備をする時間となりました。

 

どんな内容が展開されるのか…お伝えしたいところですが、企画の中身やまちがくまつりの様子が気になる方は、イベントレポートをご覧ください!

 

一つお伝えできるのは、本校生のみなさんが誰一人欠けることなく楽しげで、前のめりで、まちがくまつりをより良い場にしようと切磋琢磨されていること。3ヶ月以上かけてアイデアを練り上げてきたものが、かたちになろうとしている様子は、まるで文化祭前夜のような熱気とワクワクが感じられました。

 

 

 

 

 

 

本校生の声

 

「まちがく」に参加している本校生の方にインタビュー。「まちがく」への参加の経緯や、感じたことなどを教えていただきました。

 

佐藤 雄太 さん
知人から紹介されたのがきっかけで、前年度実施された「まちがく2021」から2年連続で、まちがくに参加しています。特に今年はチームプロジェクトが充実していて、より実践的に地域づくりにかかわれるプログラムなのが印象的です。わたしは2020年に建築設計業を営む会社を立ち上げて、不動産やエリアリノベーションにも興味を持っています。自分の事業領域とマッチする講師の方々のお話や事例が興味深く、視察のために講師の方の活動拠点まで足を運んだりもしました。まちがくまつりでは、「べこみこし」を製作予定です。自分の母校である日本大学建築学部の学生がチームメンバーにいて、試行錯誤しながら一緒に企画を練り、かたちにしていくのが楽しいです。

 

report

講師プロフィール

【講師】

柴田大輔さん

株式会社はじまり商店街

株式会社はじまり商店街
共同代表取締役/コミュニティビルダー
1988年秋田県出身。はじまり商店街は「はじまりを、はじめる。」がコンセプト。地域交流拠点の運営や場づくり伴走支援など、まちづくり・場の賑わいづくり・コミュニティ支援などを行っている。

はじまり商店街