#まちがく 2022

レポート3時限目

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わくわくを計画に落とし込み、
見せ方を創造しよう!

2022.08.27 ミネ シンゴさん(講師)

「趣味以上、事業未満」からはじめてみよう!

 

2022年度の「まちがく」がスタートして、今回で3回目のセミナー。参加者の皆さんがそれぞれ顔馴染みになり、会場の雰囲気が初回にくらべて和やかになってきたように思えました。

さて、この日の講師は、三崎の出版社「アタシ社」の代表・編集者、雑誌『TURNS』の編集ディレクターを務めるミネ シンゴさん。

 

 

もともとは美容師として活動し、リクルートの営業職を経て、30歳の節目に出版社を立ち上げたミネさん。現在は神奈川県三浦市三崎を拠点に蔵書室カフェ、美容室、コワーキングスペース、雑貨屋、さらには地域の観光マガジンの運営など、幅広く活動を展開されています。

 

「趣味と仕事が一緒になった、”合わせ味噌”みたいな感覚で活動しています」と、ミネさん。

 

地域で次々と新しい試みを展開しているミネさんが、何かをはじめる時に意識していること。それは、「好きなこと・得意なこと・人のためになることの中心点」。

 

「好きなこと」とは、自分が無心になって情熱を持って取り組めるもの。

「得意なこと」とは、他の人より優れていること。

「人のためになること」とは、対価としてお金をもらえるもの。

 

これら3つが重なりあう中心点になるものかどうかを見極めて、事業に結びつけています。

 

 

また、これから何かはじめてみたいと思う方へのアドバイスとして、「趣味以上、事業未満でスタートできることを考えてみましょう」とミネさん。

 

郡山を舞台に考えてみると…

・郡山でまだ誰もやっていないことは?

・郡山に足りないものは?

・すでに郡山で活動している人やお店をつなげたら何ができそうか?

 

といった視点で地域をとらえ、「自分がわくわくできること」を掛け合わせながらやってみることが大切なんだとか。それと「絶対に一人だけでやらない」こと。自分の得意なことに注力し、必ず仲間と手分けしながらやるほうが、「継続性」を持たせるためにも大切だとお話しくださいました。

 

 

 

企画を、計画へ。「まちがくまつり」に向けて本格スタート!

 

午後のチームプロジェクトの時間では、11月に開催予定の「まちがくまつり」に向けて、チームごとにタスクを洗い出していきました。

 

「まちがくまつり」とは、「暮らしの中のわくわくをおすそわけ」をテーマに、まちがくに参加している本校生が仲間とともに企画をたて、「暮らしの中のわくわく」を表現したり、実践したりする場です。

 

今回はワークショップの伴奏支援を担当しているコミュニティビルダーの柴田大輔さん、奥様のあかねさんに加え、「まちがく」の事務局スタッフが各チームのサポート役となり、企画を実現するための具体的な計画を練り上げていきました。

 

皆さん真剣ながらも、和気あいあいとした雰囲気。

皆さん真剣ながらも、和気あいあいとした雰囲気。

 

 

 

「まちがくまつり」において何をするかという企画アイデア出し、メンバーの役割分担、進行スケジュール、経費の洗い出しなどなど。やることは盛りだくさんですが、参加されている皆さんの表情は前向き、かつ楽しげで、「ここから新しい何かがはじまる」という勢いを感じました。

 

「まちがく」終了後、放課後の時間も残って話し合いをしているチームの姿も。

さあ、「まちがくまつり」まであと2ヵ月ちょっと。どんな1日になるのか楽しみですね!

 

 

本校生の声

 

「まちがく」に参加している本校生の方にインタビュー。「まちがく」への参加の経緯や、感じたことなどを教えていただきました。

 

佐藤 洸 さん

8年前に郡山市に移住し、今は「ランドブレイン株式会社」というまちづくり関連のコンサル会社に勤めています。郡山市で暮らし、仕事でもまちづくりに関わる中で、「ローカル(地域)と向き合いながら活動している人は、前向きで明るい人が多いな」と感じ、「自分もそうなりたい。自分も何か始めてみたい」と考えるようになりました。「まちがく」は、2020年に開催された第1期の頃から参加していて、今年で3年目になりました。まだ具体的に何を始めるのかは決まっていないのですが、「場をつくってみたい」という気持ちが芽生えつつあります。これも、「まちがく」に登壇される講師の方や、参加されている皆さんの活動に影響を受けていると思います。

 

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講師プロフィール

【講師】

ミネシンゴさん

三崎の出版社 アタシ社代表、編集者 雑誌TURNS編集ディレクター

2017年、神奈川県三浦市三崎に拠点を移し、築90年の古民家を借りて港の蔵書室カフェ「本と屯」をオープン。約5000冊の蔵書と土日のみオープンするカフェスペースを運営。2階に「花暮美容室」を2020年3月にオープン。三崎の泊まれる仕事場「BOKO」、三浦三崎の観光マガジン「gooone」、三崎の雑貨屋「HAPPENING」など、商店街で遊びとビジネスをつくっている。2022年夏には真鶴にて「本と美容室」をオープン予定。

合同会社アタシ社