#まちがく 2022

レポート【閉校式】

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まちがくは終わってからが、
はじまり。

2022.12.10

受講生によるプレゼンテーション

およそ5ヶ月におよぶ「まちがく」も、とうとう修了の日を迎えました。閉校式は、恒例のラジオ体操からスタート。

 

 

品川萬里郡山市長も会場に足を運び、挨拶を述べました。

 

「これからの郡山は、「地域づくり」ならぬ、情報・ネットワークを生かした「知域づくり」を目指していきたいです。まちがくの取り組みもその一つ。まちがくは事業を実施して終わりではありません。これからが、はじまりです。私も郡山市民の一人として、皆さんと一緒に「知域づくり」に励みたいと思います」

 

 

この日は学校長を務める指出一正さんと、初回から伴走支援をしてくださっている講師の柴田大輔さんをゲストに迎え、受講生によるプレゼンテーションを開催。まちがくに参加したきっかけや、まちがくを通して得られたもの、今後の展望などを語ってもらいました。レポートでは、その様子を一部抜粋してご紹介します。

 

永見政悟さん(日本大学工学部建築学科3年生、学生団体Chi縁代表)

「空き家のリノベーションを通して、場づくりをしていきたい。そんな想いのもと、大学では建築を学び、子ども食堂の立ち上げやストリートファニチャーを手がける学生団体Chi縁という任意団体の運営を行っています。まちがくには2021年から参加しており、”こおりやま街の学校presents 「まちのあれこれ談話室」”のインタビューレポートを執筆させていただくなど、まちがくを通してまちをおもしろがるきっかけを育めたと感じています。まちがくで知り合った学生が、学生団体Chi縁の活動に参画してくれたりと、新たな縁も生まれました」

 

 

 

金田萌さん(株式会社EDU-Mo 代表)

 

「日本人への英語教育や、日本で暮らす外国人の方への日本語教育など、”語学”と”教育”を軸にした事業を展開する株式会社EDU-Moの代表を務めています。まちがくに参加したきっかけは、地域の人とつながりたいと思ったから。中でも、チームの人たちと一緒につくり上げる”まちがくまつり”は楽しい時間でした。まちがくを通して、数ヶ月前の自分では想像もつかないくらい郡山が大好きになったし、”私も郡山をより良く変えていけるかも!”というわくわくが溢れています。郡山の国際化を後押しできるように、活動を広げていきたいです」

 

 

大塚久さん(小学校教諭)

「まちがくに参加したのは単純に”こおりやま街の学校”という名前に惹かれたからです(笑)。私は郡山市内の小学校で教師を務めているほか、郡山のご当地ヒーローと一緒に幼稚園や保育所をまわったり、震災風化防止のためのプロジェクトに取り組んだりしており、まちがくでの経験をこれらの活動に生かしたいという気持ちがありました。まちがくでは、開成山公園にある野外音楽堂にてライブパフォーマンスをさせていただきました。まちがくを通して、人生の経験値が上がったと感じています」

 

 

高木義人さん(有限会社ノーザンライツ 代表)

 

「私は2020年からまちがくに参加しており、今年で3年目になります。まちがくに参加したのは、郡山の魅力を再発見したいということと、郡山でおもしろい人に出会いたいという思いから。私は郡山市出身ですが1992年に札幌市に移住しており、あらためて郡山との接点や人とつながるきっかけが欲しいと考えていました。まちがくでは、郡山や周辺地域で活動するプレーヤーと出会うことができ、自分の活動の幅が広がりました。このように、今期だけでなく過去のまちがく受講生も含めて、交流の機会をつくっていけたらと考えています」

 

 

TATSUYAさん(株式会社tento Ten 代表)

 

「私は横浜市出身で、2年程前に郡山市へ移住しました。現在は口だけで楽器の音や様々な音を出して音楽などを奏でるヒューマンビートボクサーとしてアーティスト活動をしたり、シーシャカフェ「e.n」を運営する株式会社tento Tenの代表を務めたりと、郡山を拠点に事業を広げています。まちがくには、郡山で活動する人たちと出会いたいと思い、参加しました。まちがくのつながりを生かして、音楽やアートの領域から郡山をもっと盛り上げていきたいです」

 

 

古川広毅さん(トラスホーム株式会社 代表)

 

「郡山市内の小原田地区で、不動産業を営んでいます。まちがくには2020年から参加しており、自分にとってのわくわくを追求したり、まちがく受講生の人と一緒に神社イベントを開催したり、まちがくの部活で学んだバターチキンカレーを再現して振る舞ったりと、この3年の間に、自分がわくわくする場や時間を郡山で展開する機会が増えました。日頃から地域で活動する不動産屋として、地域の価値を高めるにはどうすれば良いのだろうと考えているのですが、わくわくを持ち寄ったり共有したりすることで、地域にわくわくする場が生まれ、結果的に地域価値も上がっていく。そんなわくわくの循環を、まちがくを通して体験し、感じることができました」

 

 

学校長&講師からメッセージ

 

閉校式の最後に、講師の柴田さんと指出学校長から、受講生に向けてメッセージをいただきました。

 

柴田さん:5ヶ月ものあいだ皆さんとご一緒させていただいて、誰もが自分たちのプロジェクトをいいものにしようと励んでいた姿が印象に残っています。10代〜60代までの多世代でチームビルディングし、企画を立て、計画を詰める段階は皆さん大変そうだなと思いながらも、まちがくまつりでは皆さんの達成感に満ち溢れた表情を見ることができて、まちがくはそれくらいすごいことができる場だと感じました。皆さんの地域に対する想いが、カタチになったと思います。自分のやってきたことに自信と誇りを持って欲しいですし、これからはさらに仲間を増やす声かけをしていけたら良いのではと思います。

 

 

指出学校長:ゼロからイチをつくるという難しいことを、成し遂げた皆さんです。ゼロイチは本当にクリエイティブなことで、いつかまたゼロからイチを生み出す場面に立ち会った時に、今回の経験が糧になると思います。さて皆さん、「わくわく」の語源を知っていますか?実は「水が湧く」ということらしいです。水が溢れている場所を見つけると、昔から人は喜びを感じられたんだとか。生きるためには、ダイヤモンドよりも透明な水が大事だったりします。湧いている水を見ると、自分が生きているということを感じられる、つまり生存体験なんですね。わくわくする時は、自分がここにいる、ここにあるということを感じられます。まちがくは、自分らしさが許される場所だったと言えるかもしれません。自分がごきげんだったら、街もごきげんになる。まちがくは、郡山に暮らす人たちのわくわくやごきげんの価値を高められた時間だったと思います。私から贈る最後の言葉は、「これが最後ではありません」。これから修了のスタンプを皆さんに押しますが、皆さんはいつまでもまちがくのメンバーです。まちをおもしろがり、前に進める仲間として、永遠にまちがくのメンバー。そんな皆さんとこの先も、新しいわくわくのはじまりをご一緒にできたら嬉しいです。修了おめでとうございます!

 

 

まちがく修了の証として、指出学校長から一人ずつ学生証に修了印が押されました。

 

 

修了印には、指出学校長が一番好きな魚である「タナゴ」のイラストが。指出学校長の直筆イラストです!

修了印には、指出学校長が一番好きな魚である「タナゴ」のイラストが。指出学校長の直筆イラストです!

 

 

まちがくは続くよ!来年も!

「こおりやま街の学校」は、「郡山の暮らしをゆたかにしていくアイデアを見つけて、カタチにしていく場づくり」を目的に、2020年〜2022年の3年間の事業として企画が立ち上がりました。当初の計画どおりにいけば今年でまちがく終了…と思いきや、2023年もやります!

 

まちがく2023は、3年間のまちがくを通してあちこちで育まれた「わくわくの種」を芽吹かせていく年です。街は、人そのもの。おもしろい人がいると、街はもっとおもしろくなる。その舞台に立つのは、郡山やその周辺地域で暮らす皆さんです。

 

さあ、一緒に、郡山をもっとわくわくで溢れた街にしていきませんか?わくわくを秘めた皆さんと、また来年お会いできるのを楽しみにしています!