#まちがく 2022

レポート4時限目

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チームでプロジェクトを整理。
それぞれの得意を発揮しよう!

2022.10.01 柴田大輔さん/渡部允道さん(講師)

イベントを継続するには…「無理しない!嘘つかない!カッコつけない!」

今回のセミナーは、まちがく初のダブル講師。まちがく受講生のみなさんにとってはお馴染み、コミュニティビルダーの柴田大輔さんと、まちがくの企画運営を務めているマネージャーの渡部允道さんです。

 

渡部さんからは、プロジェクトがうまく進むための運営のコツを伝授。ご自身が運営マネジメントを担うwebメディア「real local 郡山」が企画・開催している「清水台つくしまつり」を事例にお話いただきました。

 

内容をまとめると…

 

・チームづくりを大切に!会議ばかりでなく、飲み会などを開いてメンバーの想いを語り合う。

・やるべきことを考えて、リスト化する。

・役割を分担し、ユニークな肩書きをつけたりして「楽しい」運営を心がける。

・SNSを活用し、コミュニケーションを円滑にする。やりとりを可視化して、進捗を把握する。

・進行管理表を作成し、タスクの漏れがないようにスケジュールどおり進行できるようにする。

・協力してくださる関係者の方々へ、丁寧なコミュニケーションを心がける。

 

特に、メンバー全員が活動に誇りをもつこと。そして遊びながら、楽しみながらプロジェクトを練り上げていくことの大切さをお話いただきました。

 

 

 

 

続いて、「はじまり商店街」の柴田さんによるセミナー。この日は、「はじまり商店街」のスタッフさんを連れて、二人のトークセッション形式で進行しました。

 

 

スタッフの小野寺さんは、もともとは「はじまり商店街」で開催するイベントの参加者でした。それが今では、スタッフとしてイベントの企画・運営を行うようになり、「本」に関連したイベントを多数実施。中でも、「朝読書」はこれまでに87回も開催されたそうです。

 

「実は、本を読むのは苦手なんです」と、小野寺さん。

 

じゃあ、なぜ87回もイベントが続いているのかというと、「イベントは続けることが大事で、継続しないとまちに浸透しないから」とのこと。

 

イベントを続けていると、参加する人が自然と増え、主催者にとっても参加者にとっても「定例イベント」として定着するんだとか。さらにコロナ禍はオンライン開催がほとんどで、全国各地から参加者が集まるそうです。

 

小野寺さんがイベントを企画・運営するうえで心がけていることは、

 

・無理しない

・嘘をつかない

・カッコつけない

 

こと。

 

自分ができる範囲からスタートして、続けていく中で規模もイベントの中身も育っていく。

それがイベントを継続するためのポイントだと教えてくださいました。

 

 

 

 

 

「まちがくまつり」、どうやって盛り上げていく?

 

午後のチームプロジェクトでは、11月に開催予定の「まちがくまつり」に向けて、6つのグループそれぞれが、やるべきことをブラッシュアップする時間。

 

「まちがくまつり」とは、「暮らしの中のわくわくをおすそわけ」をテーマに、まちがくに参加している本校生が仲間とともに企画をたて、「暮らしの中のわくわく」を表現したり、実践したりする場です。

 

この時間では、参加者を年代ごとのグループに分け、それぞれが所属するグループでどんなことをやろうとしているのか、どんな課題にぶつかっているのか、それをどうやって解決しようとしているのか、またグループの枠を超えたコラボレーション企画ができないかなど、「まちがくまつり」を盛り上げていくためのアイデアを話し合いました。

 

 

大学生チームでも活発に意見が飛び交いました。

 

 

どのチームでも、「子どもを参加させたい」という意見が多く出ていました。

 

 

みなさん、前のめりになってアイデアを出し合っている姿が印象的でした。

 

 

年代別で意見を出し合った後は、もとのグループに戻って企画のブラッシュアップ。

中には、まちがくが終わってから放課後の時間を使って、企画で使うグッズの制作をしているグループもいました。「まちがくまつり」まであと1ヶ月。どんな場になるのか楽しみですね!

 

 

何をつくっているのかは、「まちがくまつり」でのお楽しみ!

 

 

本校生の声

「まちがく」に参加している本校生の方にインタビュー。「まちがく」への参加の経緯や、感じたことなどを教えていただきました。

 

小礒 もも菜 さん

わたしは日本大学工学部に通う1年生で、建築を学んでいます。まちがくは、大学の先輩が紹介してくれました。まちおこしに携わってみたいけど、何から始めたらいいのか分からない。郡山のことを、もっと知りたい。そんな気持ちを抱いていた中で「まちがくに参加すれば何かきっかけがつかめるかもしれない」と思い、参加を決めました。
まちがくに通って4回目のセミナーを終えたところですが、地域の関わり方について視野が広がりました。例えば、イベントを開くことも地域活動になることなど、「アプローチの仕方は建築だけではない!」という気づきを得ることができました。今は「まちがくまつり」が楽しみです!

 

 

report

講師プロフィール

【講師】

渡部允道さん

ヘルベチカデザイン株式会社プロジェクトマネージャー/こおりやま地域人財支援センター理事長

福島県郡山市出身。外資系船会社に入社し、ヨーロッパ駐在も含め12年勤務。東日本大震災を機に福島の復興支援に関わるようになり、オランダ駐在中にオランダ福島県人会の立ち上げメンバーとして事務局長を担う。帰国後、福島県移住推進員を務め、2020年に郡山市にUターン。「まちの人事部こおりやま」の立ち上げや様々な地域プロジェクトに関わる仕事をしている。

まちの人事部こおりやま

【講師】

柴田大輔さん

株式会社はじまり商店街 共同代表取締役/コミュニティビルダー

1988年秋田県出身。はじまり商店街は「はじまりを、はじめる。」がコンセプト。地域交流拠点の運営や場づくり伴走支援など、まちづくり・場の賑わいづくり・コミュニティ支援などを行っている。

はじまり商店街