#まちがく 2022

レポート2時限目

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小さくはじめ、濃く伝える。
わくわくの共有の仕方

2022.07.23 川口 瞬さん(講師)

何かはじめてみようと思う人への、ヒント。

 

まちがく恒例、ラジオ体操からスタートした2時限目。

 

 

身体も場もあったまったところで、講師の川口さんによるセミナーが始まりました。

 

 

真鶴出版」の代表、雑誌『日常』の編集長を務める川口さん。

 

今ではスタッフとともに、数々の出版物や、移住促進のパンフレット、全国各地のローカルを伝える冊子など幅広く活動を展開されていますが、最初は個人事業主からのスタートでした。

 

さらに、川口さんは出版会社に勤めていたわけではなく、もともと東京にあるIT企業に勤めていたそう。東日本大震災をきっかけに、自分の生き方や働き方を見つめ直し、大学時代の友人4人と働き方について考える雑誌を自費出版でつくったのが、出版の道を歩む最初の一歩となったそうです。

 

 

そこから、渋谷にある商業施設での展示に誘われたり、神奈川県真鶴町で事業をはじめる機会が生まれたりと、一気に世界が広がった川口さん。そうした活動の広がりの中で、「小さくてもいいから何か始めてみると、何かが起きる」ということを感じたそうです。

 

そしてセミナーの締めくくりには、これから何かをはじめてみようと思っている方へ、こんなメッセージを伝えてくださいました。

 

・思い切って何かをはじめてみるというよりは、自然にはじめられること

・お金も時間も掛けない

・早めに結果が出ることを積み重ねる

・モチベーションを保つ工夫をする

・自分の好きなことをからめる

・SNSは目的ではなく手段として使うこと

 

ぜひ、皆さんの活動の参考にしてみてくださいね。

 

 

 

「まちがくまつり」にむけて、企画スタート!

 

午後のチームプロジェクトの時間では、11月に開催予定の「まちがくまつり」に向けて、チームごとに企画アイデアを話し合ったり、計画づくりをしたりというワークショップを行いました。

 

「まちがくまつり」とは、「暮らしの中のわくわくをおすそわけ」をテーマに、まちがくに参加している本校生が仲間とともに企画をたて、「暮らしの中のわくわく」を表現したり、実践したりする場です。

 

ワークショップの伴奏支援を担当するのは、コミュニティビルダーとして活躍している柴田大輔さんと、奥様のあかねさん。

 

 

6チームに分かれて、チームで何をするのか、そのために何が必要なのか、チームメンバーの役割、進行スケジュールなどを話し合い、アイデアをまとめていきました。

 

 

企画はチームによってさまざま。チームメンバーの考えや視点が活きています。

 

 

アイデアがまとまったチームもいれば、まだ方向性が見えていないチームも。中には、廃材をつかって御神輿をつくるという企画をたてたチームもいました。「まちがくまつり」が、どんな場になるのか楽しみですね。

 

本校生の声

 

この日、参加してみてどんなことを感じたのか、本校生の方にインタビューしました。

 

金田 萌 さん

2022年4月に「株式会社EDU-Mo」という会社を立ち上げました。「外国語」「教育」「異文化交流」などをテーマとした事業を手がけているのですが、郡山の地域の方々との接点がまだあまりなく、まちがくが地域でのかかわりを広げていくきっかけになるのではないかと考えています。この場には、いろんなバックグラウンドを持つ人が集まっていて、自分にはない視点やアイデアを持っていらっしゃるのがおもしろいです。地域でプロジェクトを実践されている方もいて、今後の活動の参考になります。

 

 

 

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講師プロフィール

【講師】

川口 瞬さん

真鶴出版代表/雑誌『日常』編集長

1987年山口県生まれ。大学卒業後、IT企業に勤めながらインディペンデントマガジン『WYP』を発行。“働く”をテーマにインド、日本、デンマークの若者の人生観を取材した。2015年より神奈川県真鶴町に移住。「泊まれる出版社」をコンセプトに真鶴出版を立ち上げ出版を担当。地域の情報を発信する出版物を手がける。「LOCAL REPUBLIC AWARD 2019」最優秀賞。

真鶴出版